『いにしえの匠の技が冴え』

日本三奇橋の一つである錦帯橋。
寄せ木細工のようにまっすぐな木を組み合わせて
精巧かつ頑強で幾何学模様のようだ。
  
しかし不落とうたわれても自然災害にはかなわない。
老朽化した錦帯橋の全面かけ替え工事は01年から3年を要した。
1950年のキジア台風による流失以来の大仕事であった。
  
200年住宅という言葉が先走りする折、当時その工事を仕切っていた
海老崎粂次さんの言葉を思い出した。
「ベニヤ板をペタペタ貼り付けるような仕事はいかん。
本物の家は100年以上もつんだ。匠の技と魂は
しっかり代々継承すべきだ」
海老崎棟梁の言葉はとてつもない重みがある。
  
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