『山下清展』

先日、山下清の作品展に出かけた。
彼のイメージはいがぐり頭に短パン
そしてランニングシャツ。
会場では当時の創作風景が
ビデオで流されていた。実際の姿は
夏は浴衣、冬は着物、語り口は朴訥だが
すべての言葉は人の心に残るもの。
的を射た言い回しの達人だ。
作品は少年期、放浪期、円熟期と
時系列順に展示されていたがどれも
秀逸。やはり天才。非の打ち所がない。
幾多の書に目を通すと旅先では絵は
ほとんど描かなかったという。施設に
戻って記憶を基に作図していたらしい。
そして放浪先から母親に宛てた
ハガキや手紙や日記帳を目にして
彼の実像を知ることができた。
また、新しい発見。元気になれる。

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「長岡の花火」1950年

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「パリのエッフェル塔」1961年