『手品』

『話を聞く技術!』(永江朗著・新潮社)に手品を使って
活躍する刑事の話がある。聞き込み情報による検挙率は
1.4%であるが、その刑事はトランプで一席やると
心が通じて手柄を上げることが多いらしい。
 
笑うなかれ!何を隠そう、私も手品をかじった覚えがある。
師匠は古希を迎えた元高校教師。チョボ髭をたくわえ、
いかにもマジシャンという風貌のトランプ名人だ。
 
私の場合にはネタ明かしをして『ナーんだ』と
いわれるのがイヤで人前でやる事は控えている。
ごまかしてその場を和ますのも性に合わない。
トランプは毎日訓練しないと腕が鈍るので自信がない。
 
私の手品で唯一ネタ明かしをしないのは
パタパタカードを使った『読心術』。
相手が思い描いた数字をズバリ当てる、私の十八番に
自信家の師匠も拍手喝采を送ってくれるから痛快だ。
 
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