『文化の薫り』

私の通った中学校は松山城の中腹に位置していた。
山にそびえる洋館「万翠荘」や漱石と子規が
同居した「愚陀仏庵」はその頃の遊び場(?)だった。
実家から坊ちゃん電車で10分もすれば道後温泉が
あり、高校の母校のそばには子規堂がある。
そんな我が故郷、松山が最近熱くなってきた。
昨春開館したミュージアムや劇場が活性化しているからだ。
 
司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」がNHKでドラマ化が
決定して、文庫本(八巻)を買って再び読破してみた。
まことに小さな国が………で始まる書き下ろしは
学生時代に愛読したそのもの。私の実家近くに生家のある
軍人・秋山兄弟(主人公)も、より身近に感じた。
来年放映されるドラマが楽しみだ。
 
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重宝している古本と近刊文庫本