『「木の精」が処を得るとき』

法隆寺の棟梁が語るところに
「塔組みは木組み、木組みは木のくせ組み」
という口伝がある。
  
秋晴れのこの日『雨楽な家』のヘルメットに
UマークのうらくTシャツ姿で現場へ出掛けた。
  
現場では一本一本の木は何も物言わない。
しかし木は大工さんたちの手で生命を
吹き込まれて何かを語りかけてくるようだ。
「精魂をこめず木をお座なりの扱いを
すれば、木は必ず暴れ、そして狂う」
という言葉を耳にしたことがある。
そんな気持ちで職人さんの仕事ぶりを
見ているとなぜか僕も元気になってくる。
      
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