『愛のムチ』

8月1日スタートの日経新聞の広岡達郎氏の
「私の履歴書」の連載。興味深く熟読している。
そんな彼が監督として黄金時代を築いた
西武ライオンズで暴行事件が発覚した。
女性への暴力事件で謹慎・降格歴のある
デーブこと大久保コーチの仕業である。
「指導の一環、あれを暴力と言われたら
誰もコーチなんてできない。」と否認し
「解雇は不当」と裁判沙汰にまで発展させた。
反省の弁はない。言語道断である。
 
僕らの時代はシゴキは当たり前。
試合に負けると「ケツバット」やゲンコツが
飛んできた。しかし誰もが『愛のムチ』だと悟り、
反骨心で自分を鍛え上げたものだ。
今となっては「あの一発で目が覚めた。
成長したのは監督のおかげ」と、感謝している。
 
時代と共に若者の価値観も大きく変化し、
学校の教師も会社の上司もスポーツ指導者も
人を育てることに難儀している。
人の上に立つ者は感情を抑えなければならない。
愛情のない言葉の暴力を犯してはならない。
『愛のムチ』はもう通用しないのかもしれない?
淋しい時代になったものだ。
 
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