手前味噌だが『ワクワクだね』

鞄の中にある1冊の本。今回上梓した『自然素材の家』だ。
この本は何回も手に取って開けたくなるから不思議。
一人善がりだけどあきがこない。肌身離したくない。
協力して頂いた方に本当に「ありがとう」です。
構図も写真も文章も何もかも気に入っているし、
仕上がりは写真集のようだが、結構エネルギーを使った。
  
気に入った文章やコピーは何度も声に出して読み、
写真やイラスト・スケッチはじっと眺めてみる。
いつまで続くことやら……。
  
今頃になって本を大切にする人の気持ちが理解できた。
和紙でブックカバーでも作ってみるか。
 
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福を呼ぶ守護神フクロウ

『家づくりに鉄を加えてくれませんか』
鍛鉄工芸家の西田光男さんとのご縁で花台と
フクロウのオブジェを創ってもらった。 
1996年に竣工したリックビルの入り口には
そのフクロウがにらみをきかせている。
 
フクロウは頭のでかいデブ鳥で愛嬌があり、
眠くて眩しそうな目がかわいく、幸せを呼ぶ鳥だ。
ヨーロッパでは建物を守る縁起のいい鳥とされている。
 
フクロウが100匹以上、所狭しと止まり木に
すっくと立っているお店を見つけた。
看板には『不苦労』とある。店番の女性もフクロウ顔で
名札は『福田』さんだった。思わず笑ってしまった。(失礼)  
  
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伊予弁で『内子町に来てや』

伝統の技が息づく愛媛県の内子町を訪れてみた。
四方を山に囲まれ白壁の町家が軒をつらねる町だ。
  
宿に着いてすぐ歌舞伎劇場『内子座』へ。
ここは幼少の頃に父のバタンコで来た記憶がある所だ。
受付の人に回り舞台・花道・桝席などを案内してもらった。
  
1985年に町民の熱意で復元された内子座は
昔は歌舞伎に文楽・落語・映画が演じられ、地域の人の
心の糧であったにちがいない。芸能を愛した人々が
農閑期に楽しみにしていた唯一の拠り所であったと思われる。
今も年間80日近く劇場として活用されているらしい。
   
内子座から商いと暮らし博物館、そして
上芳我邸などの家並みを見学して帰路についた。
   
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