『Wood Egg』

広島の名物のひとつに『お好み焼き』がある。今日は全世界の
多くの人々にそれを伝えるためオタフクソース(株)が
建築したお好み焼き館(ウッドエッグ)を紹介したい。
  
この館では『お好み焼き』の文化や歴史を展示し、実際に
調理して試食できるからファンにとってはこの上ない。
修学旅行のコースにも組み込まれているから
力の入れようも半端ではないことがよくわかる。
  
「自然の恵みに感謝して天然の味覚をつくる」という
オタフクソースの企業精神のもと木を外周に覆った
ドーム型の建物は地球環境にも配慮した5階建てだ。
  
味付けのソースを売る会社が食生活の文化を誇り、
素材・調理にまで心を配る。これぞ本物のビジネスだ。
広島版『お好み焼き』が世界に伝承されることを祈りたい。
  
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『環境と舞台』

秋雨の肌寒い日(26日)に秋季中国地区高校野球大会を
観戦するため倉敷を訪れた。プロ野球公式戦が行なわれる
マスカットスタジアムは立派だったが、広島県勢は全校敗退。
来春のセンバツへの出場は絶望的となった。
プロ注目の新庄高校の六信投手に期待したが、
死球を連発し自滅した。優勝候補だったが残念だ。
  
球場を後にして、真備町で横溝正史が疎開した住宅を見学。
第二次世界大戦中に執筆した名探偵、金田一耕助の舞台だ。
地元の人から聞いた風習や昔話をネタに執筆したという、
「八つ墓村」や「獄門島」など横溝の代表作がここを舞台に
生まれたことに思いをはせながら「環境や舞台」の
大切さを痛感した。執筆した座敷や縁側に、明治村に
移築された、漱石が執筆したという借家を思い出した。
 
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  横溝正史が疎開した住宅
 

『菊理媛を嗜む』

若い頃は仕事の話に夢中になって、勝手な
主義主張とハシゴ酒で仲間に嫌われたもんだ。(笑)
しかし歳を重ねると気の許せる人と他愛のないことで
ホロ酔い心地を愉しむようになった。
先日も5時間もひとつの店でホロ酔い気分で会話を
楽しんでいたのに、翌日には話の内容が思い出せない。
でもこれでいい。笑いころげて握手で別れたのだから。
 
学生時代にはウィスキーのオンザロックで炎暑に
立ち向かい海でぶっ倒れたり、クリスマスにベロベロに
酔いつぶれ雪道をはって帰った武勇伝もある。
すべて若気のイタリ。今はほどよく呑んでいる。
  
『丸山さんはお酒が好きですか?』高名な方に日本酒を
プレゼントされた。かの有名な『菊理媛(くくりひめ)』である。
石川県白山市で熟成した日本酒の最高品だ。
いつ誰と呑むか、又、楽しみがひとつふえた。
 
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『100年前の洋館』

広島の港玄関である宇品地区が様変わりしている。
ふと旧広島港湾事務所が気になり足を運んだ。
この建物は欧州ルネッサンス様式を日本的に
導入した公共建築物のひとつで広島市内に唯一
残る明治時代の木造洋館だ。
玄関上の屋根部分の切妻破風が面白い。
西洋風の柱頭の刻み仕事も見事だ。設計者は不明らしい。
完全に欧米の建物を見まねで造ったものだ。
それでも当時の大工さんの知恵が随所に見られる。
  
シンメトリックの下見板張りの外観は今では
白ペンキがはげ落ち、すっかり古びている。
100年前に建築され広島港の潮風に耐えながら
広島の文明開化の空気をひっそり伝承する建物は
やがて解体されることだろう。名残り惜しい限りである。
 
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『歯が命』

『ちゃんと技術のある先生でないと…』と
クチコミで歯のインプラント治療を始めて6ヶ月。
インプラントとは失った歯のあとに人口歯根を
埋め込み天然歯のような美しい歯を作ることだ。
 
元来、私の家系は歯の治療とは縁遠い。それが証拠に
80歳になる母は今だ虫歯がないのが自慢だ。
私の場合、学生時代に野球をやっていた関係で
奥歯はガタガタ。バットでボールを打つ時に
瞬時にかなりの力で歯をかみしめるからだ。
 
自然の歯に近い噛み心地を取り戻すことができる
インプラントはやがて一般化すると思う。
「治療後もマウスピースで歯を保護すること」
をドクターからアドバイスされた。  

『スランプ』

雑誌や情報誌の連載、単行本の執筆それにブログ。
私は原稿を書くとき難解な表現はできるだけ
避けて、書き散らしのないように心掛けている。
余計な文字を並べ立てると肝心なことがおざなりに
なって残心余情効果が薄れるからだ。
 
今まで書く苦しみと喜びを味わいながらやってきた。
しかし、自分ではどうにもならないスランプに陥った
ことがある。昨年のことだ。夏休みを返上して2ヶ月で
2冊の単行本を仕上げたがその後、リバウンドが襲った。
ハードさのあまり、筆を執ることが虚しくなったのだ。
そこで今年6月写真集を上梓してみた。文章で伝える
ことに苦労しなかったので楽しく仕上げることができた。
 
今、1年前にオファーのあった、営業ドキュメントの
単行本の最終校正に入っている。何とかスランプが
脱出できたようだ。乞う御期待願いたい。
  
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『元気ですか?』

長旅を終えて帰国し、その足で大阪へ出発。
以後、1週間、ぶっ通しで全国各地で研修・講演をこなした。
 
ある住宅会社で、余談で「横臥の療法」について論じてみた。
これはある大学教授が開発したもので、やる気の
ない人のモチベーションを高める実践理論である。
要約すると、人間のもつ本能(より豊かになるために
がんばろうと努力すること)をかき立てれば
人間は元気になるというもの。成績不振で、
意欲を失った営業マンを隔離状態にすると
そのうち「早く営業という仕事がしたい」と意欲が
旺盛になり行動力が高まり、成果を生むということだ。
  
人には気分転換も公私のメリハリも必要。
休養、充電はもっと重要。「楽しさこそ力の源泉」である。
  
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『デジカメを信じて』

ヨーロッパ旅行で悔いの残ることがあった。
それはカメラ技術が未熟なためピンボケ写真(?)が
多かったこと。これにはとても落ち込んでしまった。
自慢のニコンD200を擁しながらの失策。
実はドイツでカメラの調子が悪くなり、説明書を
片手に悪戦苦闘したものの…。(残念)
 
『写真は外界のコピーである』をモットーにコンパクト
カメラで撮り続ける写真家の森山大道さんを
見習うことにした。ファインダーを見なくても
すれ違いざまに撮れるデジカメ。
撮りたい時を逃さず、ただ撮って外界と
交わりたいという目的ならデジカメは最適だ。
最近のデジカメは手ブレ補正機能も備わり性能も高い。
教訓『使い方に合ったカメラを選ぶことが大切だ』
    
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『おいしい空気』

旅行5日目。予期しない体調不良に陥った。
登山列車に乗ってアルプスを観光した時のことだ。
標高3454mのヨーロッパで最も高い駅
ユングフラウヨッホへ到着した途端、めまいがし、
気分が悪くなった。気圧の関係で軽い高山病だった。
幸いにも30分で回復。その日は絶好の天候らしい。
ここまで来て大迫力のアレッチ氷河やアイガーなどの
絶景を見逃すのは勿体ない。そして山登りに挑戦した。
世界遺産を堪能し、ジュネーブへ向かった。
   
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『おとぎの国ドイツ』

赤いレンガとオレンジの切妻屋根。
どの家も花で飾られた個性的な窓。
街のいたるところに塔がそびえ、石造りの
建物が多いなか、可愛い木造家屋も目をひく。
華やかな造りの民家に石畳の道が続き、
あたり前のようにベンツやBMW、VWが走る。
私はそんなドイツの家並みがとても気に入った。
何かと日本と似かよった国、ドイツ。
大きな違いは花をこよなく愛するやさしさだろうか。
 
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