『ハイポーズ』

今春、関東に拠点進出する関係で最近は
都心の高層ビルでの打合せを頻繁に行なっている。
“こんな立派なビルで・・・”活躍する後輩や
教え子(?)たちと会うとなぜか、うれしくなる。
  
この日も打合せ後、都庁をバックに「ハイポーズ」。
都庁といえば、故丹下健三氏の作品であるが、
外観が奇抜な故に維持管理費が大変で
全面改修すれば1000億円の費用を要するという。
都庁の総工費が1570億円だから
造り直せるではないか。なんとばかばかしい話だ。
新宿副都心で目を引く新宿のランドマークである
東京都庁は「バブルの塔」。大変な負の遺産である。
    
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『3つの誓い』

ゴーイング・コンサーン(GC)企業が急増中である。
GCとは「重大な疑義」が生じた企業の
決算書に監査法人が注記するもの。
企業リスクを知る有力な手がかりでとなるGCの
内容を分析すると「財務制限」への抵触が圧倒的に多い。
 
広島でも不動産のビッグ3が倒産した。
原因は「営業キャッシュフロー」が赤字であったことだが、
金融機関からの貸し渋りや貸しはがしによって
即刻、黒字でも倒産を余儀なくされる怖い時代である。
 
私が起業した時の『3つの誓い』がある。

                      ①借金はするな、銀行とつきあうな、無借金経営を貫け。
                      ②手形は発行するな、受け取るな。すべて現金決裁。
                      ③薄利で仕事はするな、請負額は自分で決めるもの。

  
3月には創業21年目を迎えるが、これからも
この『誓い』を肝に銘じ心して邁進したい。
  
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業界フォーカス(丸山景右の主張)

『これが噂の……』

仕事で札幌を訪れた。
千歳空港で人だかりに驚く。
「これが噂の花畑牧場の生キャラメルか」
ネット上でのクチコミが広がり、この長蛇の列。
 
初めて口にしてみた。「美味しい、なるほど」
値段は高いけど、手造りで人気沸騰。
こだわって他に類のない良品は
いつの時代もヒットするものだ。
クチコミとネットの威力を痛感した。
  
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『自信の根拠?』

1月6日のブログ“自信について”に問合わせあり。
「丸山さんの自信の根拠は?教えてください」
  
「根拠?強いて言えば、難しい事にぶつかっても何となく
大丈夫
と思うことかな。すると自信が湧いてくるから」
私はモハメド・アリのように自信過剰・大言壮語のタイプ
ではないがそこそこ自信家だ。自信の根拠?それは
炎天下の高校野球での貴重な経験から得たものだ。
 
絶対不利の前評判を「何とかやれそう」の心意気で
勝利した帝京戦。とりあえず「やれそうだ」という
いわれのない自信を持てば「何とかなる」ことを掴んだ。
スポーツ選手に限らず、人は皆やる前に「無理だ」と諦めたら
それで一巻の終わり。私は何事においても不安になると
高校時代の新聞記事と、表彰状を見て元気になる。
『帝京を完封したじゃないか』
『ダイジョーブ、何とかできそうだよ』
 これが自分を奮い立たせる、ワクワクさせる根拠である。
いわれのない自信をもとう。
 
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『粋なもてなし』

先日、訪れた温泉宿『石亭』は何もかも粋だ。
部屋に通されひと息いれて書斎机に
座ると、白い小石と松葉と一文が置かれていた。
 
まだ 手紙のなかった頃、
人は小石に松葉を結んだものを
置きつづけ、想う人を待ちました。
その小石がなくなった時、
その思いは伝わったといいます。
「小石に松」 ——— 「恋しく待つ」
  
お客様のご来亭、心よりお待ちしておりました。
                                                                石亭
 
心憎い演出である。人は粋なもてなしに
つい、乗せられてしまうものだ。
 
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『隠れ家』

安芸宮島の対岸の山の麓にある『石亭』で寛いだ。
私が今まで訪れた和風の温泉宿としては
道後の大和屋、山形の名月荘に匹敵する。
  
宿に着いて黒瓦敷の廊下をゆっくりと渡る。
昼間なのに随所にあかりが灯っている。
ほどなく安庵という離れ家に通される。
仲居さんに一通りの説明を聞き、小雪が舞う中を
足早に露天風呂へ。これが私の定番コース。
瀬戸内の絶景を目にして殿様気分で
湯につかるのは最高だ。心もイノチも洗われる。
夕闇迫る事、かがり火が焚かれ、その火が
庭の池に映るのがとても幻想的である。
そして石亭自慢の料理。海・里・山のものに舌鼓する。
 
日本の伝統と先人の道楽が味わえる温泉宿。
乙でたまにはいいもんだ。
  
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『頑固でも貫く決意』

昨年は,あらゆる分野で偽装が話題になり、
特に中国食材問題で「食の安全」に対する
消費者の不安はピークに達した。
産地が問われ、鮮度や品質管理・賞味期限までも
厳しくチェックするのが当たり前の時代となった。
  
耐震偽装であれだけ非難された姉歯事件。
しかし住宅業界では『安全』に対する意識に
緊迫感が伝わってこない。残念なことだ。
 
「我家は地震に大丈夫ですか?」
「一級建築士が設計し、ベテランの腕のいい大工が
造るから大丈夫だよ」なんて答える工務店社長。
 住まいの安全を考える時、職人さんの経験や
勘より重要なのはきちんとした構造計算である。
弊社の設計部では6人のスタッフで年間120棟の
住宅設計を受託しているが全棟、構造計算の実施を決定。
『全棟、きちんとした構造計算を!』
声を大にして一石を投じたい。不退転の決意で。
 
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築後8年の「雨楽な家」は頑丈です。
 

自信なんて『張り子の虎』。

暗いニュースが続く中、2009年が幕を開けた。
『国民を愚弄し無策で…』といくら愚痴っても
誰も助けてくれない、どうにもならな~い。
共に闘うことを忘れ、うろたえ、自信喪失した日本人。
お正月に人生の大先輩が毅然として言った。
『戦後のあの時代と比べたら、屁のツッパリにも
ならん』私は戦争は知らないが同感!同感!
  
自信がある人はどんなピンチに追い込まれても
あきらめない。だから強いのである。
『何とかできそうだ』と思うことが自信。自信なんて
張り子の虎のようなもので紙が破れてもドンマイだ。
 
苦しい時も『できる気がする』とセルフイメージを
つくり上げてみよう。必ず自信が湧いてくるから……。
  
お正月のおみくじは凶でも関係な~い。
100年に1度の大不況と騒ぐメディアも無視すればいい。
やがて株価も円高も回復するから、自信をもってGOしよう。
  
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江本恵子さんから贈られてきた絵