『志あらば』

鳩山政権が相変わらず迷走している。
『たちあがれ日本』『日本創新党』『新党改革』と
選挙戦をにらんでの新党ブームも尻すぼみ。
坂本龍馬に自らを模していち早く
アドバルーンを上げた政治家も影はない。
彼らに日本を大革新したい大志はあるのだろうか?
 
明治維新では「薩長土肥」の地方の
下級武士たちが「志」を持って行動した。
彼らの不満は相当なもので、いわば
テロリストの境地だったにちがいない。
それぐらいの気概がなければ、革新はムリ。
 
「龍馬ブーム」の折、志ある『知行同一』の
男気のある政治家の出現に期待したい。
 
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出典:フリー百科事典
『ウィキペディア(Wikipedia)』

『時を噛みしめて』

仕事を終え往年の「坊ちゃん列車」に
乗って道後温泉界隈を訪れる。
車窓から流れる風景は何ともいえない。
煙りを上げて疾走しそうな列車に
シャッターを押す人が多い。人気抜群だ。
 
翌朝早く移築された湯月城跡を訪れる。
仕事をリタイアした人たちが散策していた。
ベンチに腰かけ新聞に目を通す人がいる。
なんとぜいたくなことか。
 
僕たち団塊の世代は少し
急ぎすぎたのかもしれない。
たまにはいいもんだ。
次は鈍行列車に乗って
ゆったりした時間を過ごしてみたい。
 
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『信じる力』

大阪・釜ヶ崎で日雇労働者を相手に30年。
借用書なしでお金を貸す人がいる。
ケースワーカーの入佐明美さんのことが
月刊誌WEDGEに掲載されていた。
 
明日の仕事があるかどうかわからない人に
なぜお金を貸すのか?
彼らはなぜきちんと返すのか?
嘘のような話に何度も記事を読み返した。
 
「西城のねえちゃん」こと入佐さんは凄い人だ。
ケンカや酒を飲んで人に迷惑を
かけていると耳にすると飛んで行くという。
 
「相手の気持を慮ることができれば
人は人を裏切らない」これが
入佐さんの人間観である。
「人を信じて向き合って生きていくこと」
の大切さを思い知らされた。
 
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