東京駅がやけに薄暗い。節電のためだ。
歩く人も気のせいか元気がない。震災のせいだ。
「SAVE THE CAR」
写真は秋葉原のAKB48劇場近くの広告看板。
このトヨタのキャッチ&コピーを見てドキッ。
今時の商品開発の難しさにうなずく。
トヨタのSOS主張を我が身に置き換えてみた。
『僕たちは家づくりが大好きです。
だけど近頃、みんなの気持が
マイホームから離れてきているような…。
どこからか「家なんてなくたっていいじゃん!」
こんな声が、そぞろ聞こえてきます。
ハッキリ言ってピンチ。でもヤルッキャない。』
名古屋で新商品発表会。
とても盛り上がった。成果に期待したい。
月: 2011年4月
『揺れる心』
中日新聞に掲載された1枚の写真。
それは陸前高田市の地元棟梁が津波で
流された自宅跡地に自力で建てたプレハブ
小屋だった。悪夢がまたしても心をよぎった。
中日新聞 2011年4月21日
千葉での工務店研修会の翌朝早く
津波被害に襲われた旭市へ陣中見舞い。
がれきの山を目の前にしてため息をついた。
「次に津波が来たら笑っちゃいますよ」
地元の復興に心痛する工務店社長の
一言に救われた。元気・勇気・男気をもらった。
『前向きに』
未曾有の震災が襲って1か月が過ぎた。
仙台・山形・千葉の親族や友人、そして
仲間の無事を知りホッとした。
毎日、現地報道やTVの映像に釘付け
になった。とても気が重い日が続いた。
やるべきことは山積みしているのに…。
先日、福島の工務店社長からメールが届いた。
避難先から戻り、地元のために再起する決意と
生々しい現場写真。やっと僕も我に帰った。
今回の大惨事での収穫。それは困った時は
助け合うという精神が日本人には
根付いていることがわかったことだ。
くよくよするより前へ前へ。
一通の勇気あるメールで少しラクになった。