一人暮らし、頼れる家族もいない。
収入もなければ貯蓄もわずか。
年金は少なく生活負担は重くなるばかり。
今、お年寄りの悲痛な声が聞こえてくる。
総務省の「国勢調査」から
日本人の暮らしの変化を考えてみた。
一、婚姻率は過去最低。未婚率・晩婚率が上昇。
一、出生率は低く単独世帯(一人暮らし)の増加。
一、2025年に4人に1人が高齢者。
要介護者はなんと5人に1人。
一、特養老人ホームへの入所待機42万人、
申込から入所まで3~4年待ち状態。
迫り来る、超高齢化社会。只事ではない。
介護医療と連携した高齢者住宅の供給と
高齢者を支えるスタッフの受皿づくりと
地位向上が急務であると痛感した。
高齢者住宅のオーナーは93才
高齢者住宅(千葉・6月竣工)
月: 2013年3月
『春の花』
埼玉県越生町の梅農家に咲く
ピンクの大輪、しだれ梅。
今は六分咲きだが香り高くきれいだ。
神奈川県・横浜桜木町に咲くモクレンの花。
花びらは太陽の光を受け南側が
ふくらむため花先は北側を指すらしい。
見物していた人が教えてくれた。
大阪の江坂の街中に咲く菜の花。
白や紫の花が所狭しと咲き誇っていた。
炒め物・汁物・揚げ物にしたらいいかな。
今は亡き義母の影響なのか、そこには
花と会話をしている自分がいる。
喧騒を逃れて静かに耳を澄ませてみると
何かささやきが聞こえてきそうだ。
『映像配信』
ゆったりスペースにガラス細工の装飾。
東京ステーションホテルのラウンジは
天井が高く利便性もよく、打合せ場所にはグーだ。
6月から全国に映像配信する
クラウド型eラーニング研修の
方向性が固まりロゴデザインと
キャッチコピーの制作に着手した。
オンデマンドとライブを併用し、
『いつでもどこでもだれでも何度でも』
学べる『住宅営業マン育成』番組にしたい。
『崩れ落ちる兵士』
『二人の写真家展』が催されている
横浜美術館へ出向いた。
今回の目的はロバート・キャパの作品。
彼を戦場カメラマンとして一躍有名にした
代表作『崩れ落ちる兵士』は中学生のころ
雑誌『平凡パンチ』から切り取った想い出の写真だ。
たった一枚の「こっけいな変な兵士?」の
写真は僕の部屋にいつまでも飾られていた。
勇気ある女性写真家のゲルダ・タローの
作品も命懸けだったことが一目瞭然。
超一流のプロの技と素がイメージできる
モノクロ写真の良さも実感できた。
横浜美術館 パンフレットより
『1分間スケッチ』
86年の駅の歴史に幕を閉じた渋谷駅。
旧ホームをカメラに収めようと
多くの鉄道ファンが押しかけていた。
僕は駅の移転を知らず旧駅を訪れ
待ち合わせの時間に遅れてしまった。
都立大前で長谷川先生とスケッチ談義。
いつも現場の声が聞けるのでありがたい。
彼の提案手法は家具などを1分間で描く
超簡単スケッチ手法だ。
どこでも「見える」会話ができるスグレモノ。
コミュニケーションが豊かになり
営業マンだけでなく子どもの教育にも有効だ。
『今を生きる』
「おいくつ?」「あなたより少し上かな」「???」
たまに「昭和〇年の生まれですか?」と
突っ込みを入れる輩もいる。
今さら過去を悔やむことも
人生をふり返る暇も今の僕にはない。
「プロとしての仕事をやっている」という
誇りと喜びがあるからかもしれない。
人は多少、注目されてもやがて忘れ去られる。
それが『老』の現象というもの。100年後、
誰も僕のことなんか記憶にないだろう。
今日から関東・関西へ出張が続く。
心に余裕をもって体調万全で努めたい。
『ひとめ惚れ』
手づくりのオモチャを衝動買いした。
僕は気に入ったモノは即、欲しくなる癖がある。
最初に衝動買いしたのは
初ボーナスで手に入れたオウム。
独身寮で「おはよう」「ドンマイドンマイ」
「がんばれよ」をうるさく連呼したため
クレームがついた。揚句の果てに
ペットショップに引き取ってもらった。
車や洋服や家具は「衝動買い」。
土地や嫁さん(失礼)は「ひとめ惚れ」。
「衝動買い」と「ひとめ惚れ」のちがい?だって。
「衝動買い」は「今を逃したら…」という
購買心理によるもの。しかし
「ひとめ惚れ」は運命的に出会うという
必然性から派生するもので
お金に代えられないワクワク感がある。
「ひとめ惚れ」するモノをさがしたーーい。
『侍ジャパン、準決勝へ』
8日のWBC台湾戦は総力戦での逆転勝利。
緊張し興奮し熱くなって今更ながら
野球の醍醐味を味わった。
昨夜のオランダ戦。なんと6本塁打を量産し
16対4のコールド勝ち。貧打の侍打線に
誰がこんな打撃戦を予想しただろうか。
うっぷんを晴らす猛打を呼び込んだ
最大のヒーローはマエケンだ。開幕前には
右肩痛不安を抱えていたが先発し
5回を1安打9奪三振の完璧な内容。
彼の好投に打線が報いたということだろう。
打者の内角へ食い込みながら
沈むツーシームが武器だった。見事だ。
マー君も澤村もマエケンのように
変化の大きいWBC公式球の
特徴をつかんだ投球に期待したい。
知恵を絞ってヤレば必ずできる。
『ひな飾り』
あたたかくなった春の日に玄関口に
ガラスの花器に梅と桃の花を生ける。
そしてツレがちりめんの布で作った
小さなひな人形とツイタテを飾る。
その昔からの風習で女児に人形の
オモチャをもたせるのは一種の厄除けで
人形がその子の身代わりを務めるらしい。
広島では月後れの4月3日がひな祭り。
春休みに帰ってくる孫のために近いうちに
ひな人形を蔵出しし飾ってみよう。
移りゆく季節が実感できることに感謝。
『食事も忘れて楽しく』
「がんばろう、ガンバロウ、頑張ろう」
労働組合だけでなく株主総会でも
営業会議の打ち上げでも…。
日本人は元気を出すために右手の拳を
振り上げて叫ぶ。何度も何度も。
頑張らなくても、うまく事が成せばOK。
気張ったり、元気なジェスチャーは要らない。
自然体がいいし疲れない。
「あと何年生きられるか分からないから
命がけで絵を描くのよ」
83歳の前衛芸術家の草間彌生さんは、
心の病を越え1日に9時間も水玉や
網目模様の絵を描くという。
「がんばろう」は彼女には似合わない。
この生き様を見習いたい。
朝日新聞 2013年1月26日